1. 流木ってなんだ?
海岸や川原を歩くといろいろな漂着物に出会います。特に台風の後などには山のようなガレキやゴミも運ばれてきます。しかし、その中に今までは気が付かなかったお宝が含まれているのです。
流木には海の流木と川の流木があります。
海の流木は波の上を漂って流れ着くので、軽いのが一般的です。荒磯に削られ海岸で風雨にさらされた海の流木は独特の味があり、それを使ったオブジェや工作物からは潮の香りが運ばれてきます。比較的サイズが大きい板状や棒状の海の流木は、看板になったり、椅子、マガジンラック、額縁など素材そのままの味を生かした利用が多いようです。材が柔らかくて、塩気もあるので、切ったり磨いたりには不向きですね。
一方、川の流木は川の淀みに沈んでいたり、砂に埋もれているものも多く、重くて硬いのが一般的です。山から流れ出した木が長い時間の間に柔らかい部分が朽ちてしまって、硬い部分だけが残ったのでしょうね。骨のようになった形状はそのままオブジェや植栽、もしくは水槽に沈めてお魚の住処になったりもします。また何十年も埋もれていたかもしれない流木は紫檀・黒檀のような色合いに材が変質していて木工素材として格別な材料になります。
流木はゴミやガレキではありません。生活を楽しくしてくれる天の神様からの贈り物なのです。
|